松岡究 Hakaru Matsuoka
成城大学文芸学部卒業。音楽学を戸口幸策氏に、指揮を小林研一郎氏、ヨルマ・パヌラ氏、ランベルト・ガルテッリ氏に師事。
1987年東京オペラ・プロデュース定期公演、ドニゼッティ作曲『ビバ!ラ・マンマ』を指揮してデビュー。その後『蝶々夫人』、ロッシーニ『オテロ』、フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』、ビゼー『カルメン』、ロッシーニ『婚約手形』、ヴェルディ『椿姫』、モーツァルト『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』、トマ『ハムレット』(原語初演)、R.シュトラウス『カプリッチオ』等を指揮。
1991年文化庁在外派遣研修生として、ハンガリー国立歌劇場及び国立交響楽団に留学。1992年スウェーデン・アルコンスト音楽祭にヨルマ・パヌラ氏より招待され、タリン国立歌劇場管を指揮し、「卓越した才能」と高く評価された。
帰国後は、1993年から1996年まで新神戸オリエンタル劇場管弦楽団常任指揮者として、オペラとコンサートをプログラミング・指揮。また東京オペラ・プロデュース指揮者(1987年~2008年、現在はスタッフメンバー)として、数々のオペラ~グノー『ロメオとジュリエット』、ワーグナー『恋愛禁制』、ベルリオーズ『ベアトリスとベネディクト』、R.シュトラウス『無口な女』、ヴェルディ『王国の一日』『二人のフォスカリ』、ドニゼッティ『当惑した家庭教師』、ビゼー『美しいパースの娘』~を指揮した。また日本ロッシー二協会における「ランスへの旅」の日本人による初演を指揮し、いずれも好評を博し再演・再々演の指揮も担当。これらはいずれも各界から大きな反響と高い評価を獲得し、「きわめてバランス感覚に富んだ逸材」、「熟達の指揮ぶり、自らが意図する表現に歌手を自然に導く」、「オケから耽美的な響きを引き出し、抜群」等、新聞各紙、音楽雑誌などで絶賛された。
2002年鳥取国民文化祭にて新倉健『ポラーノの広場』の初演を指揮。2001年4月、2002年9月、2003年5月に新国立劇場小劇場オペラシリーズに連続で登場し、ブリテン「ねじの回転」を2年連続で、続いてガッツァニーガ作曲『ドン・ジョヴァンニ』を指揮し高い評価を受けた。2004年11月より2007年10月までローム・ミュージック・ファンデーションの在外研修生としてベルリンにて研修。帰国後日本オペレッタ協会音楽監督(2012年まで)、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団専任指揮者、2012年秋からは常任指揮者に就任した。